香りの記憶

雪が溶けて、土の匂いと一緒にやってくる穏やかな春の陽気
芽吹いて芽吹いて、瑞々しく成長した草木を通ってきた風
雨があがって感じる湿った石やアスファルト、草木、土
天高く晴れ渡った朝、どこからか漂う金木犀
キンと張り詰めた空気の中からふと感じる雪
(雪にも不思議と匂いがありますね)

風にのってやってきた季節のたよりを、私たちが鼻や肌から感じとって、どこか懐かしさを覚えたりするのは、香りの記憶でしょう。

香りで蘇るのは、思い出のシーンと一緒にその時の楽しかった気持ちや悲しかった気持ちだったりしますよね。すっかり忘れていたことを思い出す仕組みには、香りと脳の関係にあります。専門的には「プルースト効果」と呼ぶようですが、香りは記憶とともに感情を呼び起こしやすいツールです。

思い出に残したい特別なシーンに持ち運ぶ「香り」は、今までにないフレッシュなものを纏うことをオススメします。

Hana-akari

こんにちは、Hana-akariです。どんなときを過ごしてますか? こちらでは、香りや旅をテーマに発信していきます。 「花明かり」とは、満開に咲いた花のまわりが明るく感じられることです。 この言葉は、わたしが好きな日本語のひとつで、国語辞書の大辞林には“桜の花が満開で、そのあたりの闇がほのかに明るく感ぜられること”とあります。 そんな“気配”すら感じさせる花には人を惹きつけるものが宿っています。

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